うつ、はじめました。

うつの体験記を中心に、そのほか雑談を記載していきます。

うつにかかるまで~先輩の異動~

  前回のブログでは「うつ」になる決定的な要因となる出来事が発生したという件で終わりましたが、今回はその続きからスタートしたいと思います。

 

 今までの流れからすると嫌いな同僚と隣の席あるいは向かい合う席になったとか、そのような雰囲気を感じるかもしれませんが、実際は3月末に「信頼できる先輩が異動になった」ことです。これはかなり衝撃的な、まさに「青天の霹靂」と呼ぶにふさわしい出来事でした。

 

 実際は何となく薄々、気付いてはいたのですが、やはり上司より言葉にされると驚きを隠せませんでした。引継ぎ期間があるため、本格的な異動はゴールデンウィーク明けですが、それでも引継ぎ期間は1ヶ月ほどしかありません。その先輩は常に職場での中心的な存在で、その先輩に聞けばわからないことがないとも言えるぐらいの人物でした。

 

 当然のことながら先輩が抜けた後は単純に1人が欠員した状態となるので、現状のメンバーで先輩の仕事を分散して対応しなければいけません。ただでさえ仕事への不安のある中で、これ以上仕事が増えるのは「嫌だ」という思いと自分にその仕事ができるのかという不安が日々交錯していました。

 

先輩と引継ぎをしている1ヶ月間は仕事に対する緊張と不安の繰り返しであったものの、今振り返ってみると、仕事に関しては新しい世界を知るという上では充実していたのかもしれません。ゴールデンウィークが明けてからは先輩も本格的に異動となり、これからは仕事を1人で遂行することになりました。先輩は異動であり、退職をした訳ではないので、その都度不明な点は電話やメールなどで確認していました。

 

しかし、不眠症は継続したままなので肉体的にも精神的にも疲れ果てていたというのが本音です。更に先輩が異動して欠員した分の補充として、先輩と入れ替わるように新しい人が入社してきたのですが、その人の教育(いわゆる教育係)をする必要がありました。本来であれば私が楽になるための人員補充だったにもかかわらず、当時の私にとっては単純な負担増にしか感じなかったのです。今考えてみれば読者のあなたからすれば、贅沢なふざけた話に聞こえるかもしれませんが、当時の私に問いかければ何度でも「面倒くさい」と感じていたことは間違いありません。

 

  結局、無気力なまま「うつ状態」と診断される2016年6月を迎えることになりました。

 今回はここまで。閲覧いただいた読者のあなたへ、ありがとうございました。