うつ、はじめました。

うつの体験記を中心に、そのほか雑談を記載していきます。

うつにかかるまで~心療内科の扉を開く~

 前回は「心療内科」へ通院することによる様々な不安、そして迷いの内に病院の扉を開いたところで終わりましたので、今回はその続きからです。

 

 2016年6月某日、遂に心療内科の扉を開きました。病院の中は外観と同様に綺麗で清潔感があり、受付の女性の方の対応も非常に親切・丁寧でした。何より驚いたのは同じような患者が多く、非常に混雑していたのを鮮明に覚えています。保険証を渡したのちに初診ということで問診票の記載から始めました。ホームページ上からダウンロードして、先行して記載することも可能だったようですが、当時の私にはそのような余裕がなかったことを今となっては振り返ることができます。ちなみに問診票に記載する内容は主に下記のような内容でしたので、簡単に抜粋をしてみます。

 

【主な問診票の内容】 

・今日はどのようなことで来られたのか? また、それはいつごろからなのか?

・食べ物や薬などのアレルギーはあるのか?

・今までに治療を受けた病気、治療中の病気、服用中の薬はあるのか。

 

 上記の内容のとおり特段変わったことを記載する必要はありませんでした。しかし、その後に「メンタルヘルスのチェックリスト」と呼ばれるテストが実施されました。簡単に言えば質問に対して、どのように感じるかを4拓の中からチェックして採点してもらうものです。例えば下記のような質問がありました。(5分もあれば終わるテストです)

 

メンタルヘルス チェックリスト例】

(質問内容 例)最近何をするにもやる気が出ない

(回答例)1:出ない 2:やや出ない 3:やや出る 4:出る

 

 上記のような質問が25問あり、それを採点してどのような精神的・心理的な状態化を視覚的に見えるようにしているテストだと個人的には感じました。当然のことながら「心療内科」に通院しているぐらいですから、お世辞にも前向きな回答は出来ないのが本音です。

 

 問診票やテストをしたりしている間に1時間以上待ち、遂に自分の順番が回ってきました。不安と緊張の中診察室の扉を開けると、非常に穏やかで話しやすそうな先生がその場にいました。今でもその先生に最低でも2週間に1度は診察を受けていますが、やはり担当する先生が誰に当たるかは本当に大事なことだと思いました。もし先生と出会わなければ自分に合った心療内科を探し回る羽目になり、病気だと思い通院したのに、自分に合った病院を探す労力で病気になっていたかもしれません。本当に先生と出会えてよかったと持っております。次回は先生との診断のやりとりについて纏めていきたいと思います。

 今回はここまで。閲覧いただいた読者のあなたへ、ありがとうございました。またご指摘・質問等あればコメントのほどよろしくお願いいたします。

※ここで「うつ」とは何の関係もありませんが、現在読んでいる本を紹介したいと思います。読んでいる途中なので、書評は特にできませんが興味のある方は読んでみる価値はあるかと思います。

 

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うつにかかるまで~心療内科までの道程~

   前回は会社を1週間全て休み、遂に「心療内科」に通院したというところから終わりましたので今回はその続きからとなります。

 

 2016年6月某日、上司とも相談した結果、遂に不安な気持ちで一杯ながらも「心療内科」に通院しました。ここでの不安な気持ちというのは以下の3点が当時は思い浮かびました。

①「心療内科」いわゆる「精神科」というものに対して良いイメージがない。

②会社での立場がどのようになるのか。

③休暇を取る際に引継ぎが無事に出来るか否か。

 ①に対しては私の個人的な偏見があることも否めませんが、「心療内科」に通院するというのは「精神的に弱い人間」や「怠け者」が通院するというイメージがあり、お世辞にも良いイメージはありません。病院に通院すること自体が良いイメージではないと思いますが、誰でも年に1回ぐらいはインフルエンザや風邪などで通院することはあるかと思います。

※個人的には内科・外科・眼科・歯科などであれば周囲も抵抗なく受け入れるイメージがあります。(私の個人的な意見です)

 

 ②は会社に「心療内科」に通院していることが知れ渡れば、人事的な評価が下がるイコール給料が減るのではないかという不安と周囲(特に同僚)の目が腫物を触るように変化するのではないかという不安がありました。

 

 ③は最悪のケースですが、長期休暇や入院などが必要となった場合にどのように現在持っている業務をどのように引き継ぐべきかを考えていました。私が勤めている会社の悪いところで、業務マニュアルがなく、あっても見るという習慣がないために個人のスキルによるところが大きいというのが本音です。更に言えば私がいなくなることにより他の同僚達に大きな負担がかかってしまうという不安がありました。

 

 読んでいただいているあなたにとっては共感していただける部分もあれば納得のいかない部分もあるかもしれませんが、当時の私にとっては上記の①~③の3点が不安要素としてあったのが率直な感想です。

 

 そしてダラダラと十数分歩いているうちに病院に到着しました。その病院は総合病院ではなく個人で開業しているところですが、テナント全てが個人開業の病院が入っていました。病院名は明かせませんが、外観はすごく綺麗で清潔感のある病院でした。

 そして不安と緊張の中、病院の扉を開いたのでした。

 

 今回はここまで。閲覧いただいた読者のあなたへ、ありがとうございました。

うつにかかるまで~会社を休み「心療内科へ」~

   前回は「先輩の異動」・それに伴う「不安と焦り」・そして無気力状態で迎えた2016年6月といった内容を記載させていただきました。今回はその続きからです。

 

 2016年6月になると、同年5月までは「不安と焦り」やイライラの方が大きく、周囲からしてみれば、感情をすぐ表に出すような人間に見えたかもしれません。今思うと非常に迷惑な存在だったと思います。更に6月になると倦怠感・無気力な状態になり、心の中では仕事をしなければと思うのに体が思ったように動かなくなりました。仕事上でのミスが徐々に増えてくるようになりました。

  

  更に睡眠薬として服用していた「リスミー」の効果も次第に薄まっていき、勝手に余っていた「マイスリー」と同時に服用したり、「リスミー」を通常1日1錠のところを勝手に2錠服用していたりしました。いかに自分自身で睡眠をとるための努力を怠り、薬に頼っていたのかがよくわかります。ちなみにスタンフォード式 最高の睡眠」という本に記載されていたのですが、「睡眠と脳はかかわりが深い」とのことです。例えば不眠症は「プラセボ(偽薬)効果」が高く、ただの小麦粉でも医師が「かなり強い睡眠導入剤です」と処方すれば意外と患者はあっさり眠れたりするそうです。この本についてはいずれ前に紹介をしたうつ病休職」という本と合わせて書評という形で紹介できればなあと思っています。

 

   最終的に病院に行くきっかけとなったのは2016年6月某日の日曜日に会社に出勤したときです。基本的に私の働いている会社は土日が休日なので自主的に出勤をしていました。なぜ土曜日ではなく日曜日に出勤かというと、土曜日に自主出勤している人は意外と多いため、人の少ない日曜日に出勤をしていました。

※今振り返ると仕事を先送りしていた結果、日曜出勤をしていたのがよくわかります。

 

 せっかく、日曜日に出勤してパソコンのスイッチを入れたにもかかわらず、何もせずに帰ってしまったのです。仕事をするために会社に出社した人間がとる行動とは思えないことをしてしまいました。会社にいた時間よりも遥かに通勤時間の方が長く、誰が見ても無駄な時間を過ごしてしまったのです。そして、その翌日(月曜日)から倦怠感や不安が大きくなり、体が思うように動かなくなったため、会社を休むことにしました。休んだ当日にかかりつけの内科医の元へ相談しに行きました。そこで睡眠薬リスミー」と新たに漢方薬ツムラ酸棗仁湯を処方してもらいましたが、結局効果なく1週間丸々休みことになったのです。そして上司と相談した結果、「心療内科」に通院することに決めました。

 ※「ツムラ酸棗仁湯」の詳細については下記を参照願います。

 

酸棗仁湯(サンソウニントウ): ツムラの漢方処方解説 | 漢方について | ツムラ

 今回はここまで。閲覧いただいた読者のあなたへ、ありがとうございました。

 

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

 

 

うつにかかるまで~先輩の異動~

  前回のブログでは「うつ」になる決定的な要因となる出来事が発生したという件で終わりましたが、今回はその続きからスタートしたいと思います。

 

 今までの流れからすると嫌いな同僚と隣の席あるいは向かい合う席になったとか、そのような雰囲気を感じるかもしれませんが、実際は3月末に「信頼できる先輩が異動になった」ことです。これはかなり衝撃的な、まさに「青天の霹靂」と呼ぶにふさわしい出来事でした。

 

 実際は何となく薄々、気付いてはいたのですが、やはり上司より言葉にされると驚きを隠せませんでした。引継ぎ期間があるため、本格的な異動はゴールデンウィーク明けですが、それでも引継ぎ期間は1ヶ月ほどしかありません。その先輩は常に職場での中心的な存在で、その先輩に聞けばわからないことがないとも言えるぐらいの人物でした。

 

 当然のことながら先輩が抜けた後は単純に1人が欠員した状態となるので、現状のメンバーで先輩の仕事を分散して対応しなければいけません。ただでさえ仕事への不安のある中で、これ以上仕事が増えるのは「嫌だ」という思いと自分にその仕事ができるのかという不安が日々交錯していました。

 

先輩と引継ぎをしている1ヶ月間は仕事に対する緊張と不安の繰り返しであったものの、今振り返ってみると、仕事に関しては新しい世界を知るという上では充実していたのかもしれません。ゴールデンウィークが明けてからは先輩も本格的に異動となり、これからは仕事を1人で遂行することになりました。先輩は異動であり、退職をした訳ではないので、その都度不明な点は電話やメールなどで確認していました。

 

しかし、不眠症は継続したままなので肉体的にも精神的にも疲れ果てていたというのが本音です。更に先輩が異動して欠員した分の補充として、先輩と入れ替わるように新しい人が入社してきたのですが、その人の教育(いわゆる教育係)をする必要がありました。本来であれば私が楽になるための人員補充だったにもかかわらず、当時の私にとっては単純な負担増にしか感じなかったのです。今考えてみれば読者のあなたからすれば、贅沢なふざけた話に聞こえるかもしれませんが、当時の私に問いかければ何度でも「面倒くさい」と感じていたことは間違いありません。

 

  結局、無気力なまま「うつ状態」と診断される2016年6月を迎えることになりました。

 今回はここまで。閲覧いただいた読者のあなたへ、ありがとうございました。

うつにかかるまで~不眠症と自分の性格

 前回のブログではかかりつけ医に「リスミー」を処方されたが、効能が強すぎで2週間後に再度通院したという話で終わりましたので今回はその続きから。

 医師に「リスミー」では効能が強すぎで「眠気」が残り、「軽いめまい」もあると申告したところ今度は「マイスリー」という睡眠薬を処方されました。この「マイスリー」の詳細は下記サイトを参照していただければと思いますが、「リスミー」と異なり、即効性がある代わりに効果は短時間(「リスミー」が約10時間に対して、「マイスリー」は約2時間弱)とされています。

マイスリーはどのような効果のある睡眠薬なのか

 実際に使用してみたところ、「マイスリー」は即効性がある分だけ寝付きも非常に良くなったのですが、効果が短時間のため、途中で目が覚めてしまうことが頻繁にありました。そこで医師と相談をして、「リスミー」を寝る前ではなく、効果が「リスミー」10時間に対して、起床が午前6時ですので前日の午後8時には服用するようにしました。

 効果としては最初の間は寝付きもよくなり、起床時間まで目を覚ますことはありませんでした。しかし、仕事に対する不安、特に嫌いな同僚との付き合いなどを考えると効果は一時的なものでした。寝付きは良いのですが、「途中で目を覚ます」という日々が何日も続きました。そこで、私は「途中で目を覚ました」際に必ずトイレに行っていたので、頻尿かと思い、サプリメントとして「ノコギリヤシ」を購入して服用していました。一定の効果はありましたが、精神的な不安の解決に繋がっていないため、長続きはしませんでした。

※「ノコギリヤシ」の効果は下記を参照ください。

[監修済] ノコギリヤシは前立腺や薄毛対策に効果的!【副作用は?】 | サプリコンシェル

 やはり、根本的な解決は「仕事への不安を取り除くこと」と「嫌いな同僚との付き合い方」を考えることになります。ここでは「環境を変える」又は「考え方を変える」の2択となりますが、「環境を変える」となると異動または転職となり、社内での異動は滅多にない社風のため、転職という選択肢もあったのですが勇気がなかったため断念(気の小さい男です)。考え方を変えるため、ビジネス書や心理学の本を読んではみるものの、心に響く言葉がなく「考え方を変える」ことも断念してしまいました。

 このようにブログとして文章にしてみると、いかに自分が「勇気のない小さな人間」であるかがよくわかります。この性格なら社会不適合者として見られてもしょうがないなぁと思ってしまいます。

 この後に「うつ」になる決定的な要因となる出来事が起きてしまいます。それは2016年3月末の出来事です。

今回はここまで。閲覧いただいてありがとうございました。

 

うつにかかるまで~不眠症へ~

 ブログ上では「うつ」の発症を2016年6月と記載していますが、「うつ」が発症するまでの過程として、2016年3月から睡眠薬を服用していました。暗い日々の序章となる当時を振り返ってみたいと思います。

 当時の私は世間と比較すると少ないと思いますが、残業は毎月50時間~60時間ほどこなしていました。残業をすれば全額といかないまでも残業代はそれなりに支給されていたため、給料的な不満は少なかったと思います。逆に言えば残業をしないと給料は非常に安いのが現実です。

 職場環境的には同僚との人付き合い、上司のマネジメント能力の問題といった悪い面を挙げればきりがありませんが、基本的には緩い職場だと思いますし、周囲を見渡すと仕事に真面目に取り組んでいる人ほど損をしているような印象を受けました。

※私はタバコを吸いませんが、タバコを吸う人は頻繁に喫煙所で吸えるような環境です。

 私にとって特に辛かったのは「同僚との仕事」ですね。同僚といっても全員ではなく特定の一人なのですが、仕事に関しては「動かない、すぐにすねる(ごねる)、人にすぐ振る」といったどの職場に一人は居そうな社員で、人のことは言える立場ではないと思いますが、社内・社外問わず評判が悪いことで有名でした。

 問題児のその人とは数年間一緒に仕事をしていたのですが、2016年になってから、今まで以上に緊密に仕事をすることになりました。その結果、「不眠症」といった形で「寝付きが悪い、寝てもすぐに目が覚める」といった状態になりました。

 仕事の緊張感からか仕事中に眠いということはありませんでしたが、身体への負担と疲労は相当なものであったことは今更ながら想像できます。

 昔から身体が強いほうではなく、かかりつけの内科に相談をしに行きました。そこで医師から処方された睡眠薬が「リスミー」と呼ばれる薬です。詳細は下記のサイトを参照していただければと思いますが、「リスミー」は副作用も小さく、10時間ほど効果があるとされています。どちらかというと長時間眠り向けのようです。

リスミー錠の効果・作用時間【医師が教える睡眠薬の全て】

 しかし、毎日約3時間残業をしてから「通勤」、「食事」、「風呂」といったことをしていると、午後11時半過ぎに寝て、翌日の午前6時に起きるという生活リズムになっていました。上記で記載したように「リスミー」は10時間ほど効果が続くということなので、どうしても朝の時点で薬が残ってしまい、眠気と軽いめまいがあったので、これでは仕事に支障をきたすということで、最初の処方から2週間後に再度通院しました。

今回はここまで。閲覧いただいてありがとうございました。

うつにかかるまでの私とは

  自己紹介の続きのような形となってしまいますが、うつになるまでの自分の人生と性格をせっかくブログを始めたので振り返ってみたいと思いました。

【人生(経歴)】

・「小学校→中学校→高校→大学中退→専門学校→現在の職場」

 上記の通り、お世辞にも親や私が思い描いていた人生にはなっておりません。更に言えば本当は結婚して、子供がいて、親には孫の顔を見せてあげるというのが、最高の親孝行かもしれませんが現実は厳しそうです。私には兄がいるので孫の顔は兄に任せております(笑)

【性格】

・飽きっぽく長続きしない。(アルバイトも1日、2日で辞めた経験あり)
→長続きしているのは趣味の「競馬」ぐらいかもしれませんね。「うつ状態」は長続きしてもらっては困りますが・・・

・上司や同僚に怒られると引きずってしまう(典型的な打たれ弱いタイプ)

・人見知りが激しい(コミュニケーション能力が低い)

・無駄に几帳面だったり、真面目だったりする。(周囲からすると良い迷惑)

 このようにブログに記載をしているだけでもネット上では「メンヘラ」(いわゆる精神疾患精神障害を持つ人)と叩かれてしまうでしょう。

 現在の職場(工場勤務)で十年以上続いているのは奇跡かもしれません。それだけ周囲の方々に恵まれているのだと思います。

 実は二十歳頃に一度、精神科に通院したことがあります。今から十数年前の出来事であり、記憶もすでに曖昧になっているのですが、当時は「うつ」という言葉自体が現代ほど一般的ではなかったと思います。何より医者の態度が横柄でやる気がなかったのが一番印象に残っているくらいです。

 個人的にうつ病休職」という著書を読んで、昔と現代では「うつ」に違いがあるのかを調べてみました。端的に纏めると下記のとおりです。

うつ病患者は1980年代と比較して2010年代は約5倍に増加している。

・増加の原因はDSMという診断基準の変更とSSRIと呼ばれる抗うつ剤の導入。

・特にSSRIという抗うつ剤の導入は様々な種類のうつに効果があり、副作用も少ないために一気に市場が拡大した。

上記で様々な種類のうつがあると記載したが、著書を読む限りでは「躁うつ病」、「うつ病」、「抑うつ体験反応」、「症候性抑うつ状態」など何種類もの「うつ」があることが記載されている。

 うつで悩んでいるあなたにとっては厳しいことが書かれている著書ではありますが一度読まれてはいかがでしょうか。

 

うつ病休職 (新潮新書)

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